昨年末より検討しておりましたケガキ装置(地震軌跡記録装置)の設置が完了しました。
モデルハウスへの対角線上の2台の設置です。これで上部躯体の動きを観測できます。
きっかけは昨年の台風時です。
暴風時の状況下で小規模免震建物がどの程度影響を受けるのか?を知りたいが為に、モデルハウス内に24時間待機です。
極稀に起こりうる暴風時。これを「極稀暴風時」といいます。
結果、体感はできなかったものの、上部躯体の動きは確認できましたが、どのような軌跡を描いて動いたのか?がちゃんと掴めず…悔しい思いをしました。
この装置は、地震時の軌跡をステンレス板に、「傷」としてスプリング式円錐針で記録します。
地震時における建物の水平方向の挙動を機械的に記録するもので、簡易に免震建物の地震軌跡が把握できます。また、初期設定との位置比較も可能となり安全性が確認できます。
とはいえ、この装置が大きな軌跡を描く時、大地震が発災したときとなります。
設置しておいてこんなことを言うのも矛盾しているかもしれませんが…
大きな軌跡を描かないことを祈ります。